30代になってからピアノを始めた私は、当初はピアノ教室で習っていましたが、一時期だけ仕事や家事の忙しさからピアノ教室を退会してしまい、独学でピアノを弾いていたことがあります。
独学で始めたときは、自由に自分のペースで学べることが魅力的でした。
教室に通う時間や費用を節約できるし、好きな曲をすぐに挑戦できるというメリットがありました。
しかし、ある時点で私は「このままでは限界がある」と強く感じました。
自分一人で学ぶことに限界を感じた理由と、先生に習うことがどれだけ効果的であるかをこの記事でお伝えしたいと思います。
ピアノ独学で感じた限界
1. 正しいテクニックが身につかない
独学で一番大きな問題は、フィードバックがないことだと思います。
YouTubeの動画や独学用の本で練習するのは手軽で便利ですが、自分が間違った指使いや姿勢で練習していることに気づかないまま、ずっとそのまま進んでしまいます。
特に指の使い方や、手首の角度など細かい部分は動画だけでは学びきれず、結果的に悪い癖がついてしまいました。
動画や本の中には、正しい指使いや姿勢についてを詳しく解説されているものもありましたが、フィードバックがないことで、私は指使いはあっているのか、姿勢や椅子の高さは適切か、ピアノとの距離はどのくらいの近さが良いのか等が解説されている動画や本の通りにできているかどうか常に不安がありました。
2. モチベーションの維持が難しい
最初は自由に弾けて楽しくても、難しい曲や新しいテクニックに挑戦すると、壁にぶつかることが多くなります。
そのたびに「このままでピアノが弾けるようになるのだろうか」と自信を失い、何度も挫折しそうになりました。
私は独学では、進歩を実感するのが難しく、モチベーションを保つのが大変でした。
3. 音楽理論の理解が曖昧なまま進む
ピアノの独学では、音楽理論を深く学ぶ機会がありませんでした。
簡単な曲を弾けるようにはなるものの、それ以上は進められない。
スケールやコード進行など私の場合、独学で学ぶには限界がありました。
初心者なのでどんな本を参考にしたらよいのかもわからない状態でした。
少しは楽譜を読めるようにはなってきたものの、どうしてその音が選ばれているのか、曲の構成がどうなっているのかが分からないことに悩みました。
ピアノの先生に習うことで得られたもの
1. 個別のフィードバックで成長が加速
再度、先生に習い始めてすぐに感じたのは、ピアノが急速に上達したことです。
自分では気づけなかった悪い癖や、もっと効率的な練習方法を先生が的確に指摘してくれました。
また、姿勢や指の動き、ペダルの使い方など、独学では難しい基本的な部分を徹底的に教えてもらえたことで、演奏がよりスムーズになりました。
ピアノの音の響かせ方や綺麗に弾くコツなども教えていただけて、自分の演奏に少しだけ自信を持てるようになりました。
2. モチベーションが続く
先生にレッスンを受けることで、毎回の課題が明確になり、目標を持って練習に取り組むことができました。
また、定期的に先生から褒められることで自信もつき、さらに上達したいという意欲が高まりました。
独学では曖昧だった進歩の実感が、先生とのレッスンを通して具体的に感じられるようになりました。
3. 音楽理論の深い理解が演奏に活かされる
先生から直接教わることで、音楽理論の重要性をより深く理解できました。理論の知識があると、ただ楽譜を追うだけでなく、曲の構造やコード進行の意味が見えてきます。
音楽理論を理解することは、演奏技術を向上させるだけでなく、音楽そのものへの理解を深める大切なステップだと実感しています。
結論
独学でピアノを学ぶのは、時間やお金を節約できる反面、限界も多いことがわかりました。
特に技術の習得やモチベーションの維持、音楽理論の理解にはやはり先生のサポートが不可欠だと感じました。
もしピアノを本気で学びたいのであれば、独学にこだわらず、私はプロの先生に教わることを強くお勧めします。
少しの投資で、ピアノの楽しさや上達スピードが大きく変わることを、私自身の体験を通して実感しています。
最後までお読みくださりありがとうございました。